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競馬やら野球やらフフホトでの生活やら適当に書いてます。POGの話題が中心です。
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トップに君臨するには尖った能力は勿論必要ですが、それ以上に安定感が大事。
そんなことを考えさせられた大会でした。

例えば、長らく4強としてトップに君臨する4人の選手たちの中で、
現在の力関係はともかく、実績としてはマレーは他の3人に大分置かれています。
去年全米オープンを勝ったことでようやく真の4強になった、なんて声もあり、
それまでは実質的には3強プラス1という見方をしていた人も多かったと思います。
それでも一般的にマレーが4強の一員として扱われていたのは、
勝率は高くなくとも他の3人と互角の試合が出来るというのと、
GSにおいて3人以外に負けるということがあまりなかったというのが大きいのではないかと。
年間の4つのGS全てでベスト4に入ったことがあるのは現代の4強を含めても
両手の指に足らず、達成者は皆歴史に名を残すような選手ばかり。
その観点から言えばマレーは去年までGSを勝てなかったことが不思議なくらいなわけで。
同世代のナダルやジョコに遅れること数年、ようやく実力に結果が追いついて来たなと思います。

極論を言うと、例えばジョコビッチと同じ肉体能力を持ったテニスの素人がいたとして、
ジョコと同じようにプレーすることはできなくても、何十回、何百回、何千回とボールを打てば、
確率は低くともたまにジョコビッチのようなショットを打てると思います。
これを一般的には“まぐれ”と言うのですが(笑)一口にプロと言っても能力は千差万別、
そしてどの選手もプロである以上、確率は低くとも全てが噛み合えば素晴らしいショットも生まれるわけで、
あとはそんなショットを打てる確率をどれだけあるかというのが実力ということになるんでしょうね。
去年ナダルがロソルに負けた試合などは、まさにこのロソルの普段は低い確率でしか
生まれないようなプレーが天文学的確率で続いた結果だと言えると思います。
あの後ランキングを急に上げてきたことを考えるとロソル自身ちょうど上向きだったんだと思いますが、
4強を脅かすような勢いがあるほどでもなく、あの時のようなプレーを恒常的に出来ているわけでは
ないことを考えると、やはりあれは低い確率の積み重ねの結果なのだと。


なぜそんなことをうだうだ考えたのかと言いますと、いくら得意ではないサーフェイスだったとは言え、
フェデラーの不安定感はすでに4強と呼ばれるに値しないのではないかと思えてしまったもので。
絶好調時ならまだまだクレー以外のナダルやジョコマレーとやりあえると思いますが、
以前は悪いときでも当たり前のように勝てていた相手に完敗してしまう。
悪いなりに戦えるということもなく、反撃の気配もなくツォンガに負けた姿は寂しさを覚えずにはいられませんでした。
まぁここ二三年はデルポ、ベルディヒ、ツォンガあたりには割りと負けてますし、
体力面も考えると5セットマッチはどんどん厳しくなっていくんでしょうね。

もうひとつ、フェデラーを遥かに上回る不安定感を持つ錦織くんの存在も見逃せません。
試合のいちシーンだけ抜き出せば赤土でナダル相手に真っ向から打ち勝てる能力があるのに、
劇場型と言われるほど安定感がありません。これは上のランクを目指すには致命的だと思いますね。
前からサーブの弱さが指摘されており、松岡修造のガタイがにしこりにあればと言われてきましたが、
ナダルとの試合では守勢に回ることが多かったこともあり、それ以上に守備力の低さが目に付きました。
例えばジョコの場合、準決勝ナダルとの試合で完全にフォームを崩されるシーンが多く見受けられましたが、
それでもボールはきっちり返し、かつ体勢を立て直せるような深いタマをきっちり打てていました。
しかしにしこりくんの場合、体勢を崩されるとほぼ相手にチャンスボールを与える形になり、
スライスやら何やらで凌ぎつつチャンスを窺うという形を全く作ることが出来ませんでした。
これはレシープの時にはより顕著に現れるため、必然苦しい戦いを強いられることになります。
上位と当たると下位とやるよりは当然守勢に回ることが多くなりますから、
そうなった時に何が出来るかというのは、にしこりが上に行くために重要になってくると思います。

ところで、上位4人のすぐ下にいる何人かのうち、安定感抜群の選手と言えばフェレールの名が真っ先に挙がると思います。
スタミナや素早いフットワークでコート内を縦横無尽に走り回る、非常に守備力が高い選手で、
今大会の準決勝でも、フェデラーを破るなど絶好調でもしかしたら優勝の可能性もあるのではないかという
地元の期待を背負ったツォンガを予想外のストレートで下すなど、自分より下位のランク相手には抜群の安定感を発揮する選手です。
自分より下位のランクと言っても、上には例の4人しかいないわけで、相当な実力者だということが分かると思います。
しかし一方でこれといった武器もないため、上の4人とやると借りてきた猫のようになってしまう選手でもあります。
決勝のナダル戦はフェレールとしては善戦した方だと思いますが、それでも勝機を見出すことは叶いませんでした。
その点、アップセットの期待感においてはツォンガやベルディヒ、デルポの方が遥かにあると思います。
フェレールとツォンガの試合前、フェレールの方が有利だし多分勝つんだろうけど
決勝を考えるとツォンガに勝ち上がって欲しいという声が多かったのはそれをよく表したものだと言えますね。

にしこりはそういう意味でフェレールよりツォンガやベルディヒ型だと思いますが、
現状スケールで劣るのは否めず、一時的にベストテンに入ることはあっても維持するのは困難だと思います。
ナダルに真っ向から打ち勝てるというのは希少な力ですし、期待はしているんですけどね。
そろそろ若手と言えない年齢に足を踏み入れてますし、ここらでひとつ更なるパワーアップを期待したいところです。


で、大会のハイライトはもちろん準決勝、“事実上の決勝戦”ジョコビッチvsナダルの試合。
セットカウント3-2、第5セットは9-7でようやく決着と、期待通りか、期待以上の試合を見せてくれました。
史上最高の試合と言うには第3セットのジョコの失速と最後第5セット第16ゲームの決着のあっさり具合がマイナスで、
例の全豪決勝には及ばないと思いますが、しかし“決勝戦”に相応しい試合だったと思います。
この死闘の敗者であるジョコとセリーナにボッコボコにされたエラーニの賞金額が同じってのはどうなんでしょうね(笑)
試合全体的にはナダルが微妙に有利に進めていましたが、それも絶対的なものではなく、
有利に進めながら第4セットタイブレで落とした後はジョコに流れが傾くなど、
どちらが勝つか全く読めない展開。ターニングポイントはやはりあのタッチネットということになるんでしょうが、
そういった局部的なものではなくナダルの勝因を考えるなら、今大会通してのジョコのバックの不調、
中でもDTLが全く決まらなかったと言うのが大きいと思います。クロスは問題なく打てていましたが、
序盤の勝負どころで放つライン上のストレートがみんなボール2個ほど外れ、
途中からはストレートを諦めてクロス一辺倒になりました。全く打たなかったわけではありませんが、
外れるのを嫌ったのか決めに行くようなストレートではなく、ラインの内側1mほどに放つ組み立てを意図したものばっかりでした。
このバックの不調はミスによる失点もさることながら、戦術の幅を狭めてしまうという意味でとても大きかったと思います。
そう考えると、ナダルのこの勝利は本当に薄氷を踏むようなものだったのかなぁと思いますね。





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自己紹介:
1986年仙台生まれのエセ関東人。7歳時家の都合で中国内モンゴルへ。1年半の滞在でモンゴルにすっかり目覚める。以後単独で2度ほど留学。総滞在期間は約5年。5年も中国に居たくせに、中国語は日常会話程度しか覚えられず。モンゴル語だけ堪能に。初対面のモンゴル人に外国人だとバレたことがないのが自慢。現在は内モンゴルのフフホト市に潜伏中。フフホトでの生活も合計10年目に突入。

競馬歴:1996年頃から
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